📖 8がつ20にち
☀️ はれ
きょう、あなたにあったよ。
まちのちいさなパンやさんのまえ。
あゆは、たいやきをかおうとしてたの。
でも、さいふをおとして、こまってたら……
あなたがひろってくれた。
「これ、きみの?」って。
そのこえが、すごくやさしくて。
あゆ、かおがあかくなったのがわかったよ。
おれいをいったら、あなたはわらって、「たいやき、たべる?」って。
うん、たべる。あゆは、たいやきがだいすきなんだ。
それから、ちょっとだけいっしょにあるいた。
なまえもしらないのに、なんだかずっとまえからしってるみたいだった。
📖 8がつ22にち
☁️ くもり
また、あなたにあったよ。
こんどは、えきまえのほんやさん。
あゆ、えほんをよんでたの。『ほしのおうじさま』。
あなたも、そのほんがすきだっていった。
「あゆは、ほしがすき?」ってきかれた。
うん、すきだよ。とくに、つきがすき。
だって、あゆのなまえには「つき」がついてるからね。
「じゃあ、こんど、いっしょにほしをみにいかない?」
「……うん、いきたい。」
やくそくしたんだ。あしたのよる、あのおかのうえで。
あゆ、すごくたのしみ。
📖 8がつ23にち
☔️ あめ
あめがふってた。
でも、あゆはいったよ。やくそくしたから。
かさをさして、おかのうえでまってた。
あなたは、こなかった。
きっと、あめのせいだよね。それとも、わすれちゃったのかな。
でもね、あゆは、ずっとまってたの。
いちじかん、にじかん……
あめがやんで、ほしがみえはじめても、あなたはこなかった。
あゆ、ないた。
でも、なきながらおもったんだ。
「また、あえる」って。
📖 8がつ27にち
❄️ ゆき
きょう、あなたにあったよ。
あのひから、ずっとまってた。
えきまえのベンチで、あゆはまた、『ほしのおうじさま』をよんでた。
あなたが、いきをきらしてかけてきた。
「ごめん、あゆ! あのひ、どうしてもいけなくて……」
あゆ、くびをふった。
「ううん、だいじょうぶ。だって、またあえるって、しんじてたから。」
あなたは、なきそうなかおでわらった。
そして、いったんだ。
「こんどこそ、やくそくする。ずっと、あゆのそばにいるって。」
ゆきがふってた。
でも、とってもあたたかいきもちでいっぱいだった。
これが、あゆの、ほんとうのものがたり。
—— いつも、あなたをおもっている ——
つきみや あゆ